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アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
パブリックセクター 教育事業本部
DXアドボケート(高等教育・研究)

澤 扶美

姉妹校卒業生
株式会社OwN
代表取締役

粕尾 拓未

アマゾン ウェブサービス ジャパン合同会社
スタートアッププロジェクト

TECH.C.在学中にスタートアップを立ち上げた粕尾さんと、クラウドにより多くのスタートアップ支援や研究機関や高等教育機関への啓蒙を行うAWSの澤さんによる対談。

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パブリックセクター 教育事業本部
DXアドボケート(高等教育・研究)

澤 扶美

Fumi Sawa

アマゾンウェブサービスで高等教育機関と研究機関でのクラウド利用を長期的に促進するアドボケートを担当。大学院を卒業後、外資系のハイエンドコンピュータメーカーの技術職、研究機関での技術職を経て現職。大学ではデータベースの研究に従事。

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姉妹校卒業生
株式会社OwN

粕尾 拓未

Takumi Kasuo

姉妹校卒業生。2017年に自身の個人情報を不正に利用され、プライバシーやセキュリティに興味を持つ。2020年に株式会社OwNを在校中に起業。OpenIDConnectベースのIDプロバイダサービスの開発を行う。

粕尾さん開発中の認証サービス「Ody」

2017年に自身の個人情報を不正に利用されたことをきっかにプライバシーやセキュリティに興味を持ち、より個人情報の管理運用を簡単にするための「Ody」認証サービスを開発。


 はじめに、お二人のお仕事内容についてお伺いできますか?

 学生や教員の方にクラウドをゼロから勉強していただくための無料プログラム「AWS Educate」のマネジメントや、研究機関や大学、専門学校など高等教育機関でクラウドを利用してチャレンジする機会を広めることをしています。2019年からTECH.C.さんと交流があるのですが、とても早いタイミングでクラウドにチャレンジされたなという印象があります。

粕尾 ユーザー認証・認可に特化した自社サービスI「Ody」の提供をメイン事業としており、その他にも受託開発を行っています。個人情報のプロジェクトは学生の頃からずっと進めていたもので、現在は実装に向けて開発中です。

 粕尾さんは学生時代、澤さんの特別講演ではたくさん質問していたそうですね!

 そうなんです!粕尾さんは必ず一番に質問してくださっていました。

粕尾 「クラウドをやらなきゃ!」という焦りがありまして…。学生の時に様々な会社でインターンシップを経験したのですが、その頃は一切クラウドサービスを使えなくて、さすがにそろそろやらないとマズいなと思い個人でも勉強しましたし、特別講演で澤さんがいらしたときには食い気味で質問していました(笑)。

 学生の時から危機感があるってすごいですね!

 新しいことにチャレンジする人って、好奇心や危機感を持っている人が多い気がします。様々な場所で講演会をさせていただくのですが、たくさん人がいる中で一番に手を挙げて質問をする人は中々いない。そこで、最初に発言や質問をした人に「ファーストペンギンアワード」という賞をあげています。「ファーストペンギン」とは、ペンギンの群れの中から天敵がいるかもしれない海へエサを求めて最初に飛びこむペンギンのことで、ビジネスの世界では、新しい分野であってもリスクを恐れず先陣を切って挑戦するベンチャー精神の持ち主を指します。やはり、失敗を恐れず挑戦することはとても大切なことではないでしょうか。

 粕尾さんは、やりたいことを実現するために起業することが理想的だったのですか?

粕尾 今となっては必ずしも起業という形ではなくても良かったのかなと思いますが、ただ起業するという精神的なハードルを乗り越えられたことは経験できて良かったなと。

 起業といっても、簡単にできるものではないですよね?

粕尾 もちろん葛藤はありました。両親からも反対されましたし、そもそもTECH.C.への入学も反対されていましたから。「パソコンを使う人はダメな奴だ」って(笑)。でも20歳を超えていましたし自分の責任の範疇でできることは挑戦したかったので、コロナ禍ではあったのですが思い切って起業しました。

 AWSのスタートアップ支援コミュニティについてお伺いできますか?

 技術面のサポートからスタートアップの方々が集うコミュニティの提供からビジネスそのものをお手伝いするチームまで、スタートアップ全般をサポートする体制を整えています。元々AWSやAmazonは、スタートアップから始まった企業です。私たち自身、スタートアップ当時のスピード感やチャレンジする気持を常に忘れないようにお仕事をすることをとても大切にしていますし、当時はクラウドというよく分からないものに関心を持っていただいたという経験もありますので、私たち自身もスタートアップの一員として、スタートアップ起業と一緒に歩んでいきたいという思いで支援を行っています。最近では自治体や国民生活を支援するビジネスをされるスタートアップが非常に増えていますので、私が所属するパブリックセクターとしても力を入れています。

 粕尾さんは、AWSからどのような支援やアドバイスを受けましたか?

粕尾 澤さんをはじめ「AWS Startup Loft」というスタートアップやデベロッパーのための施設を利用してセッションに参加したり、スペシャリストの方に技術的なアドバイスをいただくなど、かなりお世話になりました。

 起業する上での心得はありますか?

粕尾 考えたら負けじゃないですかね!とにかく挑戦すること!

 誰よりも一歩早く前に進むパッションが素晴らしい。Amazonが社員に求める人物像に「Bias for Action」という行動指針があります。ビジネスではスピードが重要であり、計算した上でリスクを取ることに価値があるというものです。それはまさに粕尾さんのような人です。

 スタートアップ企業の成長をクラウドはどのように加速させていますか?

 AWSでは個々の必要なサービスにのみサービスを使用する期間だけお支払いいただく従量制料金を適用していますので、初期投資を最小限に抑えられ一歩を踏み出しやすい。もしダメだったらやめれば良いのでスタートアップの人を力強く支援できると思います。

 起業を目指す学生やIT業界を目指す学生にメッセージをお願いします。

粕尾 極論ITを使わなくても起業はできます。プログラミングができなくても解決できる課題もありますし、現在は起業支援が本当に手厚いので労力やコストを掛けずに簡単に起業できます。まずは一歩を踏み出してください。後押しが必要であれば僕がいくらでも相談に乗ります!

 弊社では好奇心旺盛で常に挑戦し、自分で考え自分で行動を起こし、何かを創り上げる力を持つ人を「ビルダー」と呼んでいるのですが、社員全員が「ビルダー」としてお客様の成長と繁栄を支援するために全員が協力しています。ですから、学生の間に自分で新しいことを見つけて挑戦する力をぜひ身につけていただきたいですね。

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