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アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト

吉田英世

世界を沸かせるクラウドゲームを支える技術力と安定性で
多くの国内ゲーム会社のネットワークを支える。

PCやスマートフォンなど多様なデバイスにおいて、快適なインターネット環境を助けるクラウドコンピューティング。その創始者「アマゾンウェブサービス(以下AWS)」は、2006年のサービス開始以降、分野を拡大しながら新たな取り組みに挑み続ける。今回はゲーム用のクラウドサービスをサポートする吉田氏にその魅力を伺いました。

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ソリューションアーキテクト

吉田英世

HIDEYO YOSHIDA

ゲーム会社にてMMORPGのインフラエンジニアを経験した後、組み込みソフトウェア会社のIoTプラットフォームアーキテクトを経て、現在はAWSのソリューションアーキテクトとして、ゲーム業界を担当。

プレイヤーに最高の感動を届ける“クラウド”

吉田 AWSは「Amazon Web Services」の略称でクラウドサービスを提供する会社です。Amazonといえばショッピングサイトですが、そのスタートは書籍のみの取り扱いでした。品揃えやお客様が広がるにつれシステムが複雑化し、これを作り変える過程で、現在のAWSのクラウドサービスの基礎が生まれました。その後、Amazonだけでなく、他のお客様にもクラウドサービスを提供しようと設立されたのがAWSです。

学生 現在のお仕事について教えてください。

吉田 AWSのソリューションアーキテクトとして、多くのゲーム会社様がAWSのクラウドサービスを使ってゲームを開発・運用するための技術支援をしています。お客様は任天堂様やカプコン様などの国内大手から、中小規模のゲーム会社様までさまざまです。

学生 クラウドサービスとは、どのようなサービスですか。

吉田 インターネット上でサービスを提供するには、まず、データセンターにネットワークを引き、サーバーという機器を購入し、オペレーティングシステム(OS)を設定しなければならないのですが、ゲームもそうしたシステムの上に成り立っています。サーバーがきちんと稼働するようにメンテナンスし、もしサーバーが故障したら修理するわけですが、AWSは、インターネット経由でサーバーの機能自体をお客様に提供します。つまりオンラインゲームを提供したいゲーム会社のお客様はサーバーの購入やOS設定などに手を煩わすことなく、快適な環境でゲームの開発・運用を行っていただくことが可能となります。

目まぐるしく変化する業界で、学び続ける姿勢が未来につながる

学生 一番印象に残っている仕事を教えてください。

吉田 タイトルは明かせませんが、あるお客様の大人気ゲームのリリースでは数千台のサーバーの負荷試験を担当しました。何しろ数万人のユーザーが一斉にアクセスしても耐えられるシステムでなければいけません。大規模で大変難しく、話し合いを重ねながらの作業でしたが、それだけやりがいもありました。チーム全員のモチベーションも高く、大変でしたが楽しかったですね。そうして関わったゲームの「スタッフロール」に名前が載ると、やはり嬉しいものです。私たちのようなサービス提供者は開発チームにとっては外部のベンダーだと見られがちですが、チームの一員として認めていただけたことは感無量ですね。

学生 ゲームを作るとき、方針や方向性はどのように決めているのですか。

吉田 会社によってアプローチは様々ですね。市場調査部門を持つ会社もありますが、どの会社もゲームプロデューサーがアンテナの感度を高くして、国内外問わず流行のゲーム、つまり大人気で売れているゲームを常にチェックし分析していますね。そこに自分のアイデアを重ねて、数名の小さい規模でプロジェクトを開始します。

学生 ゲーム開発者に必要な資格や知識はありますか。

吉田 これからは、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンの知識は押さえておいた方が良いでしょう。またオンラインゲームには、ネットワークやサーバー、それに関連する知識が必要不可欠ですので、コンピュータサイエンスの基礎知識がある方が有利です。その他は作りたいゲームに取り組むたびに、必要な知識を深めるといった勉強の仕方で良いと思います。幅広い知識を要求されるため大変だと思いますが、ゲームエンジンやサーバー、ネットワークなど、ゲームが動くための技術に関する基礎知識があれば、将来きっと役立ちます。

正解がないからこそ、新しいことにどんどんチャレンジ

学生 今後ゲーム業界は、どのように成長するでしょうか。

吉田 まずマルチプレイゲームやオンラインゲームなど、ネットワークを前提としたゲームは今後も伸びます。また、メタバースも注目を集めていますね。オンライン上に構築された3DCGの仮想空間に大勢の参加者が集い、コンサートを開いたり、一緒に共同作業をする「仮想空間の共有」が、今後さらに広がりをみせるでしょう。ゲームではVR技術を入れて、ますますリアルなマルチプレイゲームが可能になります。

学生 5Gなどさらに超高速通信の世界になると、ゲームストリーミングは主流になりますか?日本はコンソールを主力にする企業も多いですよね。

吉田 どちらか一方、というのではなく、コンソールとストリーミングの両方が成長すると思います。コンソールは世界でもまだまだ売り上げを伸ばしていますし、当面その勢いは衰えないでしょう。一定のファン層がいますし、ゲーム会社もコンソールに対する付加価値を付けていますからね。ただし中国などは、ストリーミング用のゲームコンテンツが伸びる傾向にあります。国やエリアの事情によって傾向が異なります。

学生 Amazon/AWSのゲームストリーミングやゲーム開発について教えてください。

吉田 Amazonは2020年に「Amazon Luna(ルナ)」というゲームストリミーングのサービスを開始しました。これによって最新ゲームがスマートフォンやPCなどでもプレイできるようになりました。一番のメリットですね。またAmazonGamesが最近リリースしたのが「New World」です。リリース当日の同時接続数は、なんと数十万人を突破しました。このNew Worldは、魔法が存在する島を舞台にプレイヤー同士が冒険したり戦ったりというゲームですが、その中で協調や敵対といったプレイヤー同士のドラマも楽しめますよ。みなさんもぜひ挑戦してみてください。

学生 ゲーム業界を目指す学生に求めることや期待することはありますか。

吉田 くじけない精神を持ちましょう!ゲーム開発はトライ&エラーの繰り返しです。ゲームに正解はありません。大事なのは却下されても落ち込まず、うまくいかなかった理由を分析して、得た学びを次に生かすことです。このサイクルをいかに早く、数多く回すかで大きな差がつきます。だから、新しいことに積極的にチャレンジできる人は強いですね。また、欧米諸国を中心にゲーム開発において自動化や分散コンピューティング、機械学習の活用などによって効率化が進んでいます。効率化によってテストのイテレーション回数を増やし、よりおもしろい、品質の高いゲームを作るための工夫をしています。このような開発の効率化は、日本でも今後、重要なテーマになるでしょう。また今は開発がグローバルに展開され、国籍など関係なくなる時代です。語学をしっかり習得しましょう。
国内のゲーム業界は慢性的な人手不足です。しっかり学んだみなさんは、とても期待されている優秀な人材なんですよ。みなさん、ぜひゲーム業界で成長し、貢献するために頑張ってください。

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